小6で不登校になったとき、親として知っておきたいこと

お子さんが学校に行けなくなった時、親として感じる不安や焦りは計り知れません。

「このままで大丈夫だろうか」「将来はどうなるのだろう」と、心配で眠れない夜を過ごしている方もいらっしゃるかもしれません。でも、まず知っていただきたいのは、不登校は決して特別なことではないということです。文部科学省の調査によれば、小学生の不登校児童数は年々増加しており、あなたとお子さんだけが抱えている問題ではありません。

小学6年生という時期は、中学進学を控え、心も体も大きく変化する時期です。友人関係や勉強への不安、自分の将来への漠然とした不安など、さまざまな要因が重なり合って、学校という場所が辛くなることがあります。この記事では、不登校になったお子さんとその親御さんに寄り添いながら、学校以外の学習方法や日々の接し方について、押しつけではなく、一つの選択肢としてお伝えできればと思います。

フリースクールは、不登校の子どもたちが安心して過ごせる場所として、全国各地に存在しています。学校とは違った雰囲気の中で、子どもたちは自分のペースで学習したり、さまざまな体験活動に参加したりできます。フリースクールの良いところは、無理に勉強を強制されないこと、そして同じような経験をした仲間と出会えることです。

「学校に行けない自分はダメだ」と思っていた子どもが、フリースクールで「ここなら自分らしくいられる」と感じることも少なくありません。費用や場所、運営方針はそれぞれ異なるので、いくつか見学してみて、お子さんが「ここなら行ってみたい」と思える場所を一緒に探してみるのも良いでしょう。

各自治体が運営する教育支援センターは、不登校の子どもたちが通える公的な施設です。フリースクールとは違い、無料または低額で利用できることが多く、学校との連携もスムーズです。ここでは、個別指導や小集団での学習、カウンセリングなどが受けられます。また、教育支援センターへの出席が学校への出席として認められるケースもあるため、学校の担任の先生に相談してみることをおすすめします。

お子さんが外に出ることに抵抗がある時期は、無理に外出を促すよりも、まずは家庭で安心して過ごせる環境を整えることが大切です。現代は、家にいながらにして質の高い教育を受けられる時代です。文部科学省が提供する「子供の学び応援サイト」や、YouTubeの教育系チャンネル、民間のオンライン教材など、選択肢は豊富にあります。

タブレット学習教材の中には、一人ひとりの学習進度に合わせて問題を出してくれるものもあり、「分からないところばかりで嫌になる」ということが起きにくい工夫がされています。

学習というと、どうしても国語や算数といった教科を思い浮かべがちですが、最初は「好きなこと」から始めることをおすすめします。絵を描くことが好きなら美術の本を読む、動物が好きなら生物図鑑を眺める、ゲームが好きならプログラミングに挑戦してみる。「学び」の形は一つではありません。好きなことを深掘りしていく中で、自然と読解力や思考力が育っていきます。

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マンツーマンで学べる家庭教師や個別指導塾も選択肢の一つです。特に「人と話すのは苦手じゃないけど、大勢の中にいるのが辛い」というお子さんには向いているかもしれません。不登校の子どもの指導経験が豊富な先生を選ぶと、勉強だけでなく、心の面でもサポートしてもらえることがあります。

「同級生はもう中学の準備をしているのに…」と、つい他の子どもと比べてしまう気持ちは、親として自然なことです。でも、その焦りをお子さんにぶつけてしまうと、お子さんは「自分はダメな子なんだ」とさらに自信を失ってしまいます。回復のペースは、一人ひとり違います。1ヶ月で元気になる子もいれば、1年以上かかる子もいます。今は、お子さんのペースを尊重することが何よりも大切です。

朝、お子さんに声をかけるとき、「今日は学校行けそう?」という問いかけは、お子さんにとって大きなプレッシャーになることがあります。それよりも、「おはよう、よく眠れた?」「今日は何をしたい気分?」といった、学校とは関係ない会話から始めてみてはいかがでしょうか。お子さんが自分から「今日は○○に行ってみようかな」と言える雰囲気を作ることが大切です。

不登校の理由を知りたいと思うのは当然のことですが、お子さん自身も「なぜ学校に行けないのか」をうまく言葉にできないことがあります。無理に理由を聞き出そうとせず、お子さんが話したいと思ったときに、じっくりと耳を傾ける姿勢が大切です。「そうだったんだね」「辛かったね」と、まずは気持ちを受け止めることから始めましょう。

不登校の回復は、階段を一段ずつ上るようなものではなく、行ったり来たりを繰り返しながら、少しずつ前に進んでいくものです。「今日は少し笑顔が見られた」「自分から本を読んでいた」「ご飯をしっかり食べられた」そんな小さな変化を見逃さず、心の中で(あるいは時には言葉にして)認めてあげることが、お子さんの自信につながります。

お子さんのことで頭がいっぱいになり、自分のことを後回しにしてしまう親御さんは多いです。でも、親が疲弊してしまうと、お子さんにも余裕を持って接することができなくなります。同じような経験をしている親の会に参加する、カウンセリングを受ける、信頼できる友人に話を聞いてもらうなど、親自身もサポートを受けることを恥ずかしいことだと思わないでください。あなた一人で抱え込む必要はないのです。

小学6年生の不登校の場合、「中学校はどうしよう」という不安は大きいと思います。でも、今すぐ答えを出す必要はありません。地域の中学校に進学する、私立中学校を検討する、不登校特例校を選ぶ、フリースクールに通い続けるなど、選択肢はいくつもあります。お子さんの気持ちや状態を見ながら、学校や教育委員会とも相談しながら、ゆっくりと決めていけば大丈夫です。

また、中学進学のタイミングで環境が変わることで、新しいスタートを切れる子どももいます。「小学校がダメだったから中学校もダメ」ということは決してありません。

不登校は、お子さんが怠けているわけでも、親の育て方が悪かったわけでもありません。お子さんなりに一生懸命に生きた結果、今は少しお休みが必要な時期なのだと捉えてみてください。学校に行くことだけが、子どもの成長の道ではありません。学校以外の場所で、学校とは違う時間の流れの中で、お子さんは確実に成長していきます。

今は辛く、先が見えないように感じるかもしれませんが、多くの不登校経験者が「あの時期があったから今の自分がある」と振り返っています。お子さんのペースを信じて、寄り添いながら、一緒に歩んでいきましょう。あなたとお子さんは、決して一人ではありません。